パラグアイで足止め : 2009.08.19 Wednesday

   
今回は文字&愚痴ばっかり、そして無駄に長いのでお暇な時にどうぞ。

「パラグアイを抜け、ブラジルだっ!」とエンカルナシオンからイグアス居住地に移動し、翌日の夜行バスでブラジルとの国境の町:P.J.CABALLERO(ペドロ・ファン・カバジェーロ)へ向かうことにしました。

イグアス居住地にある"41km地点のバス停"で22:10過ぎにバス乗車。
翌早朝着なのですぐにオヤスミ……と、午前2時過ぎ、バスがエンジン故障のため動かなくなりました。
乗務員は他社のバスを止めて乗客だけを他のバスへ移動させました。
荷物は終点のバスステーションに後で届けるつもりのようです。
「荷物を移動させろ」と添乗員にしつこく言うも「問題ない」の一点張り。
結局、荷物を移せないまま、しかも通路に座って一睡も出来ずに朝6時に国境の町のバスターミナルに到着。

降車後、乗換えたバスの添乗員に「荷物はどうなってるの?」と聞くも「乗ってたバス会社に聞いて」とのこと。
元々乗っていたバスの運転手や添乗員は故障した場所に残ったし、そのバス会社の窓口は8時から営業とのことで状況が分からないため、仕方なく8時までバス停で待つことに。

7時40分頃、窓口が開いたので荷物のことを言いに行きました。
店開け係の少年がどこかに電話して「あと30分くらいで来る」と言うのですっかり安心し、まずは出入国を済ませることにしました。

ここの国境は珍しいことに国境らしい国境が全くない。
パラグアイとブラジルで名前が違うけれど、実際は複合都市で1つの町になっていて、中央にある道のあっちとこっちが別の国って感じなのですが、普通の道路なので歩いて横断できます。
町を行きかう人々はあっちに行ったり、こっちに来たり。
ただ、看板の文字はスペイン語とポルトガル語、ブラジル側には黒人さんがいるのがちょっと違う感じがします。
日本でいえば、新宿3丁目から2丁目へ移動すると何だかちょっと雰囲気違うって感じでしょうか?

そして変わってることにお互いの出入国管理事務所(イミグレーション)の場所が逆で、パラグアイのイミグレはブラジル側の奥の方にあり、ブラジルのイミグレはパラグアイの近くにあるんです。

パラグアイの出国をするためには、まずブラジル側へ3km程進まないと出国できません。
そしてブラジルのイミグレはパラグアイ側の近くなので、ブラジル入国するのに今来た道を今度は3km弱戻ります。

そして、ブラジル側のバスターミナルはブラジル側のもっと奥の方なので、パラグアイのイミグレへの道を通って更に奥へと移動します。

イミグレでは荷物検査など一切無くパスポートを渡すだけで楽チンでしたが、出入国するだけで同じ道を行ったり来たりと6km以上も移動する羽目になります。
歩きじゃキツいし、タクシーだと高いので、ローカルバスを乗り継いで時間も掛かりました。
国境らしいものがないので、こうなっちゃったんでしょうけど、もうちょっと場所を考えて設置すればいいのにね……旅行者泣かせの場所なのでした。

でもって僕らの場合、出入国後に荷物を取りにパラグアイのバスターミナルに戻ったので、更に面倒でした。

結局1時間半ほど掛かって出入国を済ませ、ターミナルのバス会社へ戻ると先ほどの少年ではなくオッサンが居て「荷物は夕方5時まで来ない」との事。
さっきの子供が「あと30分で来る」って言ってたのは、このオッサンが来るってことだったのね……なんか単語が食い違うと思ったよ。

「移動させようとした荷物を移動させず、結局荷物は夕方にならないと着かないとはどういうことだ?
こちらは早く移動したいし、昨夜から寝てないんだぞ。
バスの故障はそっちの問題だっ!」

片言&適当なスペイン語で文句だけは強烈にアピールすると「バスは俺のせいじゃない、夕方5時にしか来ないから5時に来い!」とおっさんが逆切れ。

これには益々頭に来たけれど、忘れてました、ここはパラグアイなのです。
人は良いけれど、男は働かない&頭の悪い連中ばかりなので、揉めても損するのはこちらだけ。
※その昔、ブラジルとの戦争でパラグアイ男性の殆どが死に、残った男1人に対して女性10人の割合になり、男はチヤホヤされて全然働かない&バカになったらしいです。嘘のような本当の話。

たまたま居合わせたおばちゃんに助けを乞おうと事情を説明したら、運よく宿の経営していて、バスターミナル横のボロボロの宿に夕方5時まで10レアル(≒5USドル)で仮眠することができました。

しかし、この宿、中東のシリア以来1年くらい振りの非常に汚い宿で、追い討ちをかけるように、断水中で共同トイレは汚水満載。
とりあえずベッドのシーツはキレイ&寝不足だったので、部屋の汚さは大して気にもならず、そのまま爆睡しました。

午後3時に目覚め、「もしかしたら早く届いているかも?」と期待して見にいくもやはり荷物は届いていません。
午後4時にも見に行くも同じ。

そして、午後5時。
やっぱり届いていません。
おやじに「電話で確認しろ」と言っても、言い訳ばかりで電話しません。

5時半、まだ来ません。
顔を出すなり、おやじは面倒くさそうに「ノー!」とだけ。怒。

部屋に戻るとき、入り口に居た宿のおばさんが「いつまでいるの?」と聞いてきました。
僕らが寝ている部屋は他の客が泊まっている部屋で、6時にはその客が戻ってくるという。
「二重に部屋代取っとるんかい!!」と思わず日本語で突っ込みつつも、「荷物が届かないから困った……」とガックリした様子を見せると、ニヤリとして他の部屋を案内してくれました。

「こっちに移って。冷房も付いてるよ」とおばちゃん。
この時期はかなり寒いので、もちろん冷房なんて要りません。
「この部屋いくら?」と聞いても「大丈夫、大丈夫」と言って値段を言いません。
これは怪しい……冷房付きをアピールしていたので高い部屋に間違いない。
こんなにボロボロで汚い宿で高い金を取られては困ります。

再度値段を聞くも「大丈夫!」と言って値段を言いません。

パラグアイのバスは旅行者に対してボッタクリをするので、宿といえどもちゃんと交渉しておかないと油断なりません。

しつこくもう一度代金を確認しましたが、それでも値段は言いません。
もう意味が分かりません。

何が大丈夫なのか?なぜに値段を言わない?
完全に人の足元を見ています。

絶対怪しいんですが、荷物が届かないことには動けないしで、仕方なく翌日にモメるのを覚悟で泊まることにしました。

そして夕方6時。
窓口、閉まってるよ!!

久しぶりのトラブルにムカムカして思わずオフィスに放火しそうになりました。

腹が減っては戦は出来ぬと、宿がバーを兼ねていたのでご飯をそこで食べたのですが、メニューも無いので適当に作ってもらいました。
支払いをしようとすると「明日まとめて払えばいいよ」と言ってきます。
うむむむむ、それがどうも怪しいんだっつうの!

他の客はご飯食べてビール飲んで2USドル分程度しか払っていなかったので、とりあえず「じゃ、明日ね」と戦いは明日へ。

起きていても腹立つばかりなので、シャワーを浴びてさっさと就寝。
毛布がないと寝れないくらい寒かったのですが、毛布が臭くて辛かった。
腹立たしさは増すばかり……。

そして翌日、朝8時半にオフィスに行くと、荷物届いてました。
ああー良かった、放火をせずに済みました。

よし、次はおばちゃんに支払いだっ!とおばちゃんに「荷物来たから出ます。宿代と食事代いくら?」と言うと、おばちゃんがニヤリと「25レアル(1350円)」。
実際の内容を考えるとちょっと高い値段なのですが、大した金額ではないのでOKしました。
忌々しい場所はさっさと離れて、新天地へ行くのが吉なのです。

久々のトラブルは疲れるばかりで、トラブルを楽しむ余裕がありませんでした。

ああ、疲れた。

というか、これを最後まで読んだ方、お疲れ様でした。

赤りんご世界一周新婚旅行、3年目の荷物喪失赤りんご
コイタビ。ホームページもどうぞご覧ください。
コイタビ。⇒世界一周☆濃い旅、恋の旅!

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