旅が止まった。 そしておわかれ。 : 2008.11.06 Thursday

   
スペインに来てから、旅が止まった。
停止の始まりはバルセロナの宿、アクロポリス。

「海賊風の変わったオーナーがいる」というようなネット上の書き込みを見つけ、「よし、面白そうだ、ここに泊まろう!」と決めたのが全ての始まり。

ローマからの格安航空は前日の深夜0時に空港着だったので、夜は空港のロビーで寝て過ごすことにした。
床に横になったものの大理石の床は冷たく、まだ冷房だった空港内は寒く、翌朝、寝不足で宿に到着。

立派な鉄の門を開けると、正面には宿の写真をバシバシ撮っている方がいて、丁度、建物の奥から誰かが出てきて写真にパチリ。
その瞬間「写真、消しなさい! 勝手に写したな!(怒)」と大きな声で駆け寄ってきた。
イキナリ怒られてビックリしている宿泊者。
怒りながら「データを消せ」と詰め寄る人物こそが、この宿のオーナーなのでした。

「うわっ、お客に怒ってる!噂どおり格好も海賊だっ♪」

こんな衝撃的な出会いの後の挨拶はちょっと緊張するも「疲れたでしょう」と言うや奥に消え、具沢山のお味噌汁を持ってきてくれました。
玄関先のテラスのテーブルに置き、「ここで食べなさい」と。

実にネパール以来1年振りのちゃんとしたお味噌汁、寝不足で疲れた体もあって全身に沁み渡り、僕ら二人して大喜び。
味噌汁を大喜びでガツガツ食べていると、あれこれとご飯を出してくれました。
大喜びの僕達を面白がって、玄米茶の新品の袋を持ってきて、封を開封してくれて匂いを嗅がせてくれるサービスまで。
その後、その新品の玄米茶も入れてくれました。
もちろん全て無料です。

そして、やっとチェックイン。

パスポートを宿帳に控えられながら、オーナーと話をしていると「長期旅行ならウチで手伝いでもしていけばいい」との提案。
ええ、もちろん、そんな話、最初は完全に無視してました。

しかし、話をするにつれ、分かりにくいだけで実はすごく優しい方と言う事が判明。

「じゃ、宿代無料なら手伝わせてもらいます。」と提案だけしてその日はすぐに観光に。

その夜、オーナーがいつまで手伝えるのかと聞いてきました。
実は、人手が足らず忙しすぎて参っている様子。
というわけで、始めたお手伝い。

オーナーのやり方は効率が悪過ぎたので、こちらで勝手にどんどん作業。
宿全体の片付けやベッド配置、部屋の構成などもドンドン改善。
はじめは嫌がっていたオーナーでしたが、途中からはあまり口出しをしなくなりました。

あれこれと気になる事を片っ端からやっていたので観光する時間が全く無く、スペインの観光もしたかったので、2週間ほど手伝ってお手伝いは一旦終了。
ポルトガルとスペイン観光を2週間して、またバルセロナに戻ってきて3週間お手伝い。

詳細はひろみん日記に任せるとして、スペイン滞在後半も宿の手伝いが忙しく、3週間以上、特に観光もせず終了。

2回目の手伝いの途中にオーナーは日本に帰っちゃうし。。。

こうして、実に1ヶ月以上、僕らの旅が止まり、数日どころか何週間も何も観光せずで、こんな事は初めて。

しかし、しかし、観光よりもずっと思い出深い、掛替えの無い経験が出来ました。

そしてこのホテルのお陰で何十人もの旅行者に出会い、沢山の思い出を頂きました。

止まった旅もいいもんです。

これはアクロポリスの面白オーナーが居たからこそ。
いや、あえて"変人オーナー"と言おう。
変人オーナーのお陰です。

めちゃくちゃ分かり難いだけで、実はとっても優しいこの方は、人との協調がかなり苦手(なのに宿経営)なのが玉に瑕な、映画やマンガに出てくるような愛すべきキャラクターそのもの。

ネットの書き込みなどを見る限り、かなりの確率で勘違いされているけれど、その風貌と喋りの下に隠された本当の姿は愛らしい。

出発2日前からスゴクぶっきら棒になって全然話もしてくれないし、忙しいと言ってご飯も一緒に食べてくれない有様。
でも、出発時にバカみたいにメチャクチャ強く握手してくれて、一言「またいつか」と。
いろんな人と握手をしてきたけれど、あの握手は忘れられない。

つうことで、バルセロナに遊びに行く際には是非"アクロポリス"へどうぞ。
分かりにくいけど、愛らしい変人オーナーが、色んなお客様のお越しを楽しみにお待ちしております。

そうそう、長期旅行者でスペインに長期滞在したい方はアクロポリスのお手伝いすればいいかもですよ。
きっとオーナーも喜ぶことでしょう。
僕らもまたそのうち手伝いしに行きます。

「今回の旅行の後、しばらくスペインに住むのもいいかもね?」なーんて言ってたり。

なんかまとまり無いけど、そんな感じ。

バルセロナを後にして、止まった旅がまた動き出した。

さぁ、旅を始めよう!

この雨ですと、屋上は : 2008.08.22 Friday

   
チェコの南部、チェスキー・クルムロフでの出来事。

小雨の中、街を歩いていると後から「この雨ですと、屋上は」と日本語が聞こえた。

「おや?日本人観光客?」と振り返ると、そこには西洋人3人組。

少し話を聞いてみると何語だか分からない言葉を話している。
チェコ語? それともマイナー言語?
今まで全然聞いたことのない言葉。

しかし、彼らはまたしても「この雨ですと、屋上は」とハッキリと、
まるで日本語のように話すのです。

「この雨ですと、屋上は」と変な訛りもなく流暢な日本語にしか聞こえません。
もしもこれが歌なら"空耳アワー大賞"間違いなし。

誰か「この雨ですと、屋上は」って何語でどんな意味があるのか教えて。。。

気になって、気になって。


追伸:
このチェスキー・クルムロフはメチャクチャ雰囲気のいい町でした。
緑と川に囲まれた中世の小さな町。
小さな町には教会とお城が1つづつ。
家々はお菓子の家のように可愛くて、夏の観光シーズンだって言うのに人も疎らで静かでとてもノンビリした町。
チェコに行くことがあれば、是非とも訪れて欲しい場所なのでした。

1

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM